Portfolio / Internship entry 2026

知るより、飛び込む。

長野の山で覚えたのは、答えを待つより、まず手を伸ばして確かめることでした。 学校で「普通」に迷い、カナダで正解の多さを知り、15歳から自分の生活を選んできました。

今は保育と接客の現場を行き来しながら、人が自分から動きたくなる条件を観察しています。

私のこれまでを読む
森で遊ぶ幼少期、教室で葛藤した学生時代、山へ向かって歩く現在をつないだイラスト
新潟生まれ、長野育ちHisui / 保育を学ぶ大学3年生

私は、「経験する前に、
可能性を閉じない人」です。

Born / Raised新潟 / 長野

Learning保育・教育

Working保育現場 / Patagonia

Language英語での接客が可能

01 / About

私をつくったのは、ひとつの専門ではなく、いくつもの環境です。

提灯の灯る石段で微笑むHisui
Hisui2026

新潟生まれ、長野育ち。三人きょうだいの長女です。 家庭では英語を使うことが多く、食べ物や衣服を選ぶときにも「安いか、便利か」だけでなく、その背景まで考えることが自然な環境で育ちました。

中学2年生でカナダに1か月滞在した以外に、長期の留学経験はありません。 それでも家庭と接客の現場で英語を使い、現在は英語でお客様の要望を伺い、商品の説明ができるレベルです。

01

まず、入ってみる

情報だけで判断を閉じません。知らない現場へ入り、そこで得た手触りから次の問いをつくります。

02

違いを、急がせない

相手の速度を自分に合わせさせず、背景を見ます。待つ時間も、環境を考え直すための時間です。

03

分野の間を、つなぐ

保育、自然、英語、接客、事業。離れて見える経験の間に、同じ問いを見つけることが好きです。

02 / Story

なぜ、今の私になったのか。

自然の中で自由に育った子どもが、「普通」に合わせることを覚え、 それでももう一度、自分の足で進むまで。

01

0–6歳

自然が、最初の先生だった。

名前は書けなくても、川の深さは見分けられた。

長野の森の沢で、石や苔に触れながら遊びを見つける幼い女の子のイラスト
答えをもらう前に、自分の手で確かめていた頃。

新潟に生まれ、長野で育ちました。3歳から6歳まで通ったのは、決まった遊具も、一日の正解もない野外保育です。沢の水に手を入れ、木の根をまたぎ、遊びがなければその場にあるものでつくる。勉強の準備より、自然の変化を読むことに夢中でした。

小学校へ入るまで、自分の名前を書くことも「前ならえ」の意味も知りませんでした。その代わり、危ない場所では足の置き方を変えること、相手の様子を見て待つこと、自分で確かめてから次へ進むことを覚えていました。

この経験から残ったもの教わる前に、観察する。分からないときほど、触れてみる。

02

小学生

「普通」に合わせることを覚えた。

心配のない優等生と、窮屈さを抱えた自分。

小学校で初めて、「みんなと同じようにできること」が評価される環境に出会いました。自然の中を自由に動いていた私には、45分間椅子に座ることさえ簡単ではありませんでした。

違和感はあっても、真面目だった私は学校の基準に順応しました。成績は良く、先生からは「ひすいちゃんは心配ないですね」と言われる。一方で、人と違うことを後ろめたく感じ、自分の意見より先に周囲の表情を確かめるようになっていきました。

この経験から残ったもの外から見える「問題のなさ」と、内側の健やかさは同じではない。

03

中学生

世界は、一つの物差しでは測れなかった。

カナダで知ったのは、正解ではなく、正解の多さ。

日本の教室から、カナダの湖畔で対話する人々のいる景色へ踏み出す少女のイラスト
場所が変わると、当たり前の輪郭も変わった。

妹のいじめや、自分自身の人間関係に向き合う中で、「みんなが問題だと言うから、本当に問題なのだろうか」と考え始めました。中学2年生のとき、初めて日本を離れ、カナダで1か月を過ごします。

授業で求められる意見も、人との距離も、暮らしの前提も違う。環境が変わるだけで、自分の考えが自然に受け止められることを知りました。帰国後は、その広さと目の前の現実との間で苦しみ、心身の調子を崩した時期もあります。それでも「自分がおかしい」のではなく、「合う環境は選び直せる」と考えるきっかけになりました。

この経験から残ったもの環境が人を評価する。同時に、人も環境を選び直せる。

04

15–18歳

自分を隠さない練習を始めた。

過去を知る人がいない場所で、もう一度。

周囲に前例のない高校へ進み、国際教養科を選びました。コロナ禍で予定していた留学は叶いませんでしたが、ここで「もう自分を隠すのはやめよう」と決めました。

好きなことを話し、違うと思えば自分の言葉を持ち、興味が湧いたことには手を挙げる。恐れていたように人が離れるのではなく、むしろ友人が増え、毎日が楽しくなりました。自分らしさは守るだけのものではなく、人とつながるためにも使えるのだと知った3年間です。

この経験から残ったもの自分を出すことは、孤立ではなく、関係の始まりにもなる。

05

15歳–現在

自分の生活を、自分で選ぶ。

自立は、自由と責任を同じ手で持つことだった。

15歳で一人暮らしを始め、18歳からは生活費を自分で賄うようになりました。日々の予定も仕事も、自分で選び、その結果を引き受ける生活です。その中で、精神的な安定とは「何も起きないこと」ではなく、「自分の人生に納得できる時間があること」だと気づきました。

19歳では、日本人向けの英語発音スクールを立ち上げました。現在は大学で保育を学びながら、保育現場とパタゴニアで働いています。興味を持ったら、まず小さく現場へ入る。違うと分かれば手放し、得た経験は次の判断へ持っていく。それが、今の私の進み方です。

この経験から残ったもの考え切ってから動くのではなく、動いた先で考えを深くする。

06

現在地

遠くまで来て、原点が見えた。

強みを遡ると、いつも野外保育へ戻っていく。

仕事で評価していただくことを振り返ると、不思議なくらい幼い頃の野外保育へ行き着きます。目の前の出来事だけでなく、背景や人との関係まで含めて俯瞰すること。成長の速度を決めつけず、相手を待てること。

自然の中では、木も花も生き物も、それぞれ違う育ち方をしていました。誰かと比べることも、同じ速さを求めることもない。その感覚が、人をその人のまま受け入れながら、次の一歩が生まれる条件を考える今の私をつくっています。

この経験から残ったもの人を動かすより、その人が動き出せる条件を整えたい。

03 / Field notes

人は、言われたからではなく、
意味が見えたときに動く。

保育と接客。まったく違う二つの現場で、 私は同じことを学びました。

Childcare / 環境から働きかける

「一緒に遊ぼう」と言う前に、遊びの置き方を変えた。

育った環境の異なる子ども同士で、興味が噛み合わず、同じ空間にいても関わりが生まれないことがありました。 参加を促すほど距離が広がったため、まず、それぞれが惹かれる色、素材、動きを観察しました。

共通する関心が見えたところで、同じ素材へ自然に手が伸びる配置へ変え、 一人の発見がもう一人の視界に入る順番にしました。直接誘わなくても、やがて遊びをまねし、自分から声をかける姿が生まれました。

相手を変えようとする前に、その人が選びやすい環境をつくる。

Patagonia / 価格ではなく価値を伝える

高い商品が選ばれる理由は、値札の外側にあった。

パタゴニアの商品は、決して安くありません。だから価格の説明から始めるのではなく、 どこで、どのくらい使うのかを伺い、機能や耐久性、修理しながら長く使えること、環境への姿勢まで含めて提案します。

お客様が、自分の暮らしにとっての意味を見つけたとき、価格は「高い・安い」だけの比較ではなくなります。 人は、価値があると納得したものには対価を払う。大切なのは値段を下げることではなく、提供している価値の輪郭を明確にすることだと学びました。

売る側の説明ではなく、選ぶ側の生活から価値を組み立てる。

A short timeline

出来事より、考え方が変わった節目を。

  1. 新潟に生まれ、長野で育つ

  2. 野外保育で、自然を先生にする

  3. カナダで1か月を過ごす

  4. 一人暮らしと、新しい高校生活

  5. 自分で生計を立てる

  6. 英語発音スクールを立ち上げる

  7. 保育を学び、二つの現場で働く

長野の森で子どもたちが枝の小屋づくりや自然観察を行い、若い保育者が見守る未来像のイラスト

04 / Future vision

長野の山で、子どもが自分で始められる保育をつくりたい。

大人が先回りして答えを渡すのではなく、子どもが自分で問いを持ち、試し、失敗し、また選べる場所。 私がつくりたいのは子どもを変える施設ではなく、一人ひとりの力が自然に表れる環境です。

01

自然を、背景にしない

山、天気、生き物、地域の人。変化するすべてを、共に学ぶ存在として保育に迎えます。

02

AIで、人を見る時間を増やす

記録や比較、試作をAIに支えてもらい、保育者は観察と関係づくりに時間を戻します。

03

世界で学び、地域へ返す

外で見た方法をそのまま持ち込まず、長野の暮らしと子どもに合う形へ翻訳します。

インターンも、世界一周も、自然保育も、別々の夢ではありません。 知らない環境に飛び込み、自分の前提を更新し、得たものを次の現場へ持ち帰る。 すべては同じ一つの生き方から始まっています。

05 / Why this internship

遠い分野だからこそ、学べることがある。

トレカ領域の経験は、ありません。

保育とトレカは、同じものではありません。 ただ、人の興味を観察し、やってみたい気持ちが生まれる入口をつくり、 体験の価値を継続する仕組みに変えるという点には、私がまだ学べていない事業の視点があります。

日本トレカセンターで身につけたいのは、人の感情を想像するだけで終わらせず、 行動データから仮説を確かめ、改善を重ね、価値に対価が集まり続ける形へ変える力です。 将来の自然保育を、善意や理想だけに依存させないためにも必要だと考えています。

I can bring

私が持ち込めるもの

  • 分からないことを、観察できる問いに変えること
  • 利用者と提供者、両方の立場から価値を見直すこと
  • まず試し、違えば素早く学び直すこと

I want to learn

ここで身につけたいもの

  • 感情が動く体験を、事業として設計する視点
  • 反応を数字で捉え、改善の速度へ変える方法
  • 価値と収益を両立させ、続けられる仕組み